
株式会社創造舎が開発した駿河竹千筋細工の照明が、
2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。
株式会社創造舎(匠宿クラフトバレー)が開発した駿河竹千筋細工の照明が、2025年度グッドデザイン賞(主催:公益財団法人日本デザイン振興会)を受賞いたしました。
本商品は、国指定の伝統的工芸品「駿河竹千筋細工」の繊細な技と、美しい光の表情を活かした照明です。今回受賞した『千空』のデザインを手がけたのは、インテリアデザイナーの五十嵐久枝氏。伝統技法を受け継ぐ職人とデザイナー、そして地域の工芸文化を支える創造舎が協働し、現代の暮らしに調和する新しい「竹の灯り」を生み出しました。






静かなぬくもりを生み出す、光のいれもの。
駿河竹千筋細工のポータブルテーブルランプ。
今回の開発では、駿河竹千筋細工がこれまで手がけてきた花器や虫かごといった「入れもの」から、「光の入れもの」であるテーブルランプへの変容を試みました。
空(から)の入れものには、見えない光源から竹ひごに反射した、美しい「光溜まり」が現れます。空間には、光と影の対比による柔らかな放射状の光が広がり、静かな温もりを醸し出します。
本品は非常に軽量で扱いやすく、優しい肌触りと伝統技法を活かした、現代のライフスタイルに調和する工芸品です。
本体にはUSB-C端子を備え、パワーデリバリー対応のACアダプターやモバイルバッテリーでも使用できるため、コンセントのない場所でも安全に使用できます。
また、タッチセンサー式スイッチによって、5段階の調光が可能となっており、シーンに応じた使い方ができます。
駿河竹千筋細工の魅力を日本のみならず、海外にも広く知っていただくきっかけとなる商品開発を目指しました。
審査員の評価コメント
この竹細工の格子ランプは、一見典型的な形状をしているように見えるが、よく分析してみると、他に類を見ない特徴を呈している。構成におけるバランスが際立って優れているだけでなく、洗練されたディテールも等しく精巧に作られている。構造は、現代的なLED照明技術を用いたデザインで、光源は視覚的に隠されているため、和紙などで覆う必要はない。その機能が、部屋の特定の隅にほのかな光の空間を作り出すことである場合、照明器具は適度なレベルの控えめな美しさに調和する必要があり、デザインランプはその基準を見事に満たす。

designer : 五十嵐久枝
インテリアデザイナー。
桑沢デザイン研究所インテリア·住宅研究科卒業。
1986~1991年クラマタデザイン事務所勤務。
1993年イガラシデザインスタジオ設立。
商業施設から保育園等の空間デザインと家具·プロダクト·遊具等の立体デザインを主とし、「衣·食·住·働·育」の分野に関わる進行形デザインを展開している。

craftman : 大村俊一(ちくだい工房)
駿河竹千筋細工協同組合
株式会社ちくだい工房·静岡県静岡市出身。祖父の市太郎(現代の名工)、父の俊男(伝統工芸士)は共に静岡市伝統工芸技術秀士。祖父の市太郎に師事し駿河竹千筋細工の道に進む。
平成8年度に伝統工芸士(総合部門)に認定される。
「静岡の竹 静岡の技術 そして静岡らしさ」を理念に、生活の中で使える竹細工の製作活動を続けている。
他の工芸従事者と定例会を持って意見交換をし、毎年共同で展示販売会を行っている。
また伝統工芸技術保存会「駿河竹千筋細工の部」の講師を勤め、静岡市のクラフトマンサ ポート事業においても新人を受入れるなど後継者の育成に努めている。
匠宿クラフトバレーオリジナルブランド『hounobi』
匠宿クラフトバレーが中心となり、静岡の職人とデザイナーと共に企画・商品開発をしたオリジナルブランド『hounobi(褒の美)』。
今回は第一弾として駿河竹千筋細工のシリーズを販売いたします。
効率のよい製品で溢れる現代ですが、その中でも自分の心を潤すための、誰かに暮らしを明るくするための余白「褒の美」という価値観が確かにあると我々は感じています。
それは心の動き、暮らしのアクセント。
喜びのための余白をつくる。私たちはその「褒の美」を、私たちは静岡の職人たちの技で大切につくっていきたいと思います。


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